俳優の真田広之さんが主演・プロデュースを務める「SHOGUN 将軍」がエミー賞で作品賞など主要4部門を含む、18部門を受賞しました。
今回は過去にエミー賞ドラマ部門で日本の作品が受賞したことがあるのか調べてみました。ぜひご覧ください!
エミー賞 過去の日本人ノミネートや候補作品は?
エミー賞連続ドラマ部門での過去の日本の受賞歴はありません。
真田広之さんが主演・プロデュースを務める「SHOGUN 将軍」が初の快挙となります!
過去に受賞はしていませんが、ノミネートや候補となった作品は、
- 2010年「坂の上の雲」NHK 主演:本木雅弘
- 2011年「坂の上の雲」NHK 主演:本木雅弘(2年連続)
- 2014年「八重の桜」NHK 主演:綾瀬はるか
- 2015年「MOZE Season1〜百舌の叫ぶ夜〜」TBSテレビ・wowow共同制作 主演:西島秀俊
- 2017年「精霊の守り人」NHK 主演:綾瀬はるか
この4つの作品は惜しくも受賞を逃しています。
真田広之さんが主演・プロデュースを務める「SHOGUN 将軍」は、作品賞だけではなく、なんと主要4部門を含む18部門を受賞しました!
作品賞だけでもすごいのに、合計18部門の受賞もしていて本当にすごいですよね!
次に「SHOGUN 将軍」と過去4作品の違いについてまとめましたのでぜひご覧ください。
「SHOGUN 将軍」と過去4作品の違いとは
「SHOGUN 将軍」の製作スタッフは実は日本人ではない方が多く、受賞を逃した過去4作品はほぼ日本人のみの作品となります。
「SHOGUN 将軍」公式HPによると
エグゼクティブ・プロデューサー:ジャスティン・マークス『トップガン マーヴェリック』『ジャングル・ブック』、レイチェル・コンドウ、ミカエラ・クラベル、エドワード・L・マクドネル、マイケル・デ・ルーカ
プロデューサー:真田広之
となっています。ハリウット作品で日本の「時代劇」をみることができるなんて贅沢ですよね。
ちなみに「SHOGUN 将軍」の原作者はジェームズ・クラベル(James Clavell、1924年10月10日 – 1994年9月7日)でイギリス(後にアメリカに帰化)の方です。
wiki情報によると過去には日本軍の捕虜になった経験もあるそう。
次に「SHOGUN 将軍」受賞に関する様々な意見、日本の「時代劇」に危機感を覚えているという豊川悦司さんの過去のインタビューを調査しました。
ぜひご覧ください!
「SHOGUN 将軍」受賞から考える日本の「時代劇」の危機感 豊川悦司の言葉
「SHOGUN 将軍」のエミー賞受賞を受けて、たくさんの祝福コメントがある一方、日本の「時代劇」に関して危機感を覚えるという意見もありました。
Yahoo!ニュースのコメント欄では、
豊川悦司さんが、林先生のインタビュー番組で「このままだと、時代劇がハリウッドに盗られてしまう」と、日本のエンタメ業界は、もっと危機感を持つべきだ、みたいなことを仰ってた。あんなに面白いエンタメをハリウッドが放っておくわけがない。だから日本で、もっと作るべきだ。世界に通用する技術はあるんだから…って。この受賞のニュースをみて「わあ、すごい!素晴らしい!」と思ったけど、パッと、そのインタビューでの豊川さんの切実な口調を思い出して、ちょっと複雑になってしまった。
そして、豊川悦司さんは2023年3月のインタビューでこんなことを話していました。
豊川悦司が今、時代劇に挑むワケ「僕は危機感を抱いています」
時代劇も国内だけでなく、日本発の世界向けコンテンツとして作り続けていくことがこれからもっと求められていくと思います。
僕は危機感を抱いています。
このままだと、日本の伝統であり、この素晴らしく面白いジャンル作品が、最初はアジアから、やがては世界中で模倣されて、いつのまにかその国や地域のお家芸的作品と見なされてしまうのではないかと。
つまり、元は日本発のコンテンツであるのに、いつのまにか他国のものにされてしまう。
今、時代劇はその瀬戸際にあるように感じています。
だから、配信などのシステムをうまく活用して、日本オリジナルの素晴らしいジャンルであることをもっとアピールする、外に向けた作品を作り続けることが大切なのだと思います。
lmaga.jp エルマガジェイビー
豊川悦司さんの言葉は、切実で重みがありとても熱い思いが伝わってきます。
「SHOGUN 将軍」のエミー賞受賞はものすごい快挙で本当に喜ばしいことですが、違う視点からみると深く考えさせられるものもありますよね。
「SHOGUN 将軍」でエミー賞を受賞した日本人とは
今回、「SHOGUN 将軍」でエミー賞を受賞した18部門の中の日本人受賞者は
- 作品賞 真田広之
- 作品賞 宮川絵里子(共同プロデューサー)
- 主演男優賞 真田広之
- 主演女優賞 澤井杏奈
- 映像編集賞 三宅愛架
- キャスティング賞 川村恵
- スタント演技賞 南博男
- スタント演技賞 帯金伸行
- 録音賞 赤工隆
- 音響編集賞 ヤマウチ・アヤコ
- 衣装賞(時代劇部門) ケンイチ・タナカ
主演の二人だけではなく、影ながらも重要なポジションとして映画に携わっていた方々もたくさん受賞されていて、本当にすばらしい快挙ですよね。
ちなみに助演男優賞では、惜しくも浅野忠信さんと平岳大さんが受賞を逃す結果となりました。
そして今回唯一「SHOGUN 将軍」ではない作品でエミー賞を受賞した方がいます。
熊本県出身のケイコ・ウェディングさんです。
米国在住のメイクアップアーティストで「ザ・モーニングショー」(アップルTV)シーズン3の第7話で現代メイク賞を受賞しています。
ケイコ・ウエディングさんの情報はほとんどありませんが、自身のInstagramには中高校生ぐらいのお子さんがいるご様子でした。もしかすると旦那さんはアメリカの方かもしれませんね。
きっと子育ても落ち着いて今はおもいっきり仕事に打ち込んでいるだろうと思われます。
同じ日本人としてとても誇らしい気持ちになりますよね!今後のご活躍が楽しみです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。